Short interfering RNAs can induce unexpected and divergent changes in the levels of untargeted proteins in mammalian cells
Proc Natl Acad Sci USA 2004 Feb 17;101(7):1892-7
ちゃんと特異性を考えて siRNA 作ったのに非ターゲットの発現も変わっちゃったというお話.

MEN1(multiple endocrine neoplasia, type I) を抑えるように特異性も考えて siRNA を設計したが,p53 と p21 の発現量も変化してしまった.彼らは 3'-UTR も含めて BLAST した結果,コーディング領域では特異性があっても,3'-UTR まで含めちゃうと特異性が薄くなるとしている.そして,『まだ確認はしていないがこの 3'-UTR との相互作用が(micro-RNA の様に)発現量を調節しているのでは?』とまとめている.

MEN1 は tumor suppressor of unknown function なので,MEN1 の発現量変化による p53・p21 への影響は大きい気がする.一応,Fig. 1で,MEN1/p53 比 MEN2/p21 比が siRNA によって違うことが示されているので, MEN1 downregulation に付随しておきる p53・p21への影響は小さいのかもしれない.とりあえず,micro-RNA に絡めた考察は面白いと思ったけどイマイチ情報不足かな.今後に期待&herts;