Twist, a master regulator of morphogenesis, plays an essential role in tumor metastasis
Cell. 2004 Jun 25;117(7):927-39
Drosophilla ではembrionic morphogenesis に関わっていると知られているTWISTが,癌の転移に関わっているという話.彼らはPrimary tumor, 血管内遊走,血管外遊走,転移 のモデル cell line をアレイで比較することでピックアップした遺伝子の中から,Drosophilla での embrionic morphogenesis という興味深い性格をもっている TWIST に焦点をあてた.簡単に言えば TWIST を siRNA で止めても (Primary) の癌の成長は変化しないけど,血管の中での足場非依存的成長が大きく損なわれる.また,ヒトの cell line に TWIST を振りかけると接触しながら成長していた細胞がバラバラに成長するようになる(≒原発巣からの遊離).また,TWIST を振り掛けることでカドヘリンやカテニンなどの細胞接着系分子の発現が抑えられる.これらのことから,TWIST はガンの転移に関わっていそうだという話になっている