Functional genomic hypothesis generation and experimentation by a robot scientist
Nature 2004 Jan 15;427(6971):247-52

うーん,イロモノかなぁ?

1.仮説作成→ 2.検証実験の実行→ 3.データの検証→ 1. へ戻る

を繰り返すシステムを作って Aromatic Amino Acid synthesis の解析を(ロボットが)自動的に行ったというお話.推論エンジンは Prolog で組んである模様.background knowledge は KEGG から取って来たとあった.人間にとって一番オイシイ部分であろう,「仮説をたてて実験計画をする」ところまで,コンピュータにやらせて何が嬉しいのか良くわからない.

でも,こういうことが出来るところまでロボティクスの技術が進んでいるというのも事実だろう.このレターのようなシステムで1次スクリーニングを済ませるっていう方向に今後は進んで行くのかもしれない.少なくとも(ランダム)スクリーニングがバイオ系研究の重要な部分であり続ける限り,ロボティクスがバイオに入り込んでくるのは間違いないだろう.

あと,タンパク and/or/with (D|R)NA and/or/with small molecules の相互作用・協調作用のデータを(node and edge の方の)グラフ化するという地味〜な研究・仕事が今後必要になってくるのかも知れない.このレターでも prolog に biological background knowledge を食わせる為に,データをグラフ化していた.そういう意味では,先の Molecular Interaction Standard formatには期待するところが大きい.KEGG-ML な人たちも頑張ってね♥