Fragment-based lead discovery
Nat Rev Drug Discov. 2004 Aug;3(8):660-72
今までのライブラリーベースでの HTS じゃぁ Hit が少ない or 開発がしにくいじゃんかってお話.いまのライブラリーは業界標準である Rule of 5を元にして作っているんだけど,この規則は「医薬品」を元にしているので,Lead Discovery に適しているかは未知だってのが根底にある.そんなこんなで,パーツライブラリーでスクリーニングしてそれをまとめるって方向が良いんじゃないの? って話を集めた Review だった.面白い.

でも,ここに集められている話は注意しなきゃね.一つは,結合サイトを正しく同定しなきゃダメだってこと.同じ場所にくっつく fragment をつなげても期待する効果は出ないからね.もう一つは,僕らが欲しいのは bind するものではなくて活性があるものなんだ(検出試薬ならべつにいいけど).だから,どうしても活性の測定が必要になる.そうすると,アッセイを二種類行わなければダメになる.つまり,活性の測定と構造の同定だ.ここいら辺りを上手に取り扱えるとブレイクするかな? ちなみに,(conventional) library for HTS では数十万種類の化合物をアッセイするのに対して,Fragment-based aproach では数千の化合物で済むのだそうだ.