Of mice and men and rate...
Nature Review Drug Discovery Vol 3 page15
まぁ,良くあることではあるけど,ヒト・マウス・ラット間でタンパク機能・発現部位に差があるよってこと.元ネタは

Differences in the central nervous system distribution and pharmacology of the mouse 5-hydroxytryptamine-6 receptor compared with rat and human receptors investigated by radioligand binding, site-directed mutagenesis, and molecular modeling.
Mol Pharmacol. 2003 Dec; 64(6): 1295-308.

これは,あとで読んでみよう.うちの会社は中枢神経系からは撤退したけどね(笑).レビュー記事によれば,ヒトとラットのセロトニン(5-HT)レセプターにはくっつく薬剤がマウスにはくっつかない理由を探索したって論文のようだ.

どうやらヒト・ラットでは脳,特に線条体(striatum) で 5-HT6 receptor が発現しているのに,マウスではあまり発現していないという差があり,構造的にはhelix5中と,helix6中 の 2個所のアミノ酸変異が薬剤に対する反応差を説明しているとしているらしい.

こういう話を聞くと,マウス・ラットで毒性が出てもヒトには出ないかもしれないなぁと思いつつ,でもマウス・ラットで毒性が出た化合物は飲みたくないなぁと思う自分に悩むのです.